芥川龍之介「藪の中」はすごい

今まで読んだ本の数は、文学部にしてはそんなに多いほうじゃないと思うけれど、芥川龍之介「藪の中」は本当に名作だと思う。

 

藪の中」(やぶのなか)は、芥川龍之介の短編小説。(中略)複数の視点から同一の事象を描く内的多元焦点化ジュネット)の手法がとられ、殺人と強姦という事件をめぐって4人の目撃者と3人の当事者が告白する証言の束として書かれており、それぞれが矛盾し錯綜しているために真相をとらえることが著しく困難になるよう構造化されている。(Wikipediaより)

 

つまり何が素晴らしいかというと、種明かしをしないところなのだ。4人の目撃者と3人の当事者の証言の内容は皆違う。一体何がほんとうで、何が起こったのか。読者は何を信じれば良いのか最後までわからない。そのために多くの研究がされているが、「真実」はいまだに発見されていない。

今生きているこの世界も、同じだと思う。自分が何を信じるか、その出来事をどう見るか、立ち止まって考えなければ。

「薮の中」は青空文庫で読めます。こちら

 

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