ソウル、癒しのコンビニ

どこへ行っても、90パーセントの確率で無愛想な店員はいる。
ソウルでもそれは同じだ。

静かな店内と、商品を物色する私に注がれる視線。
そんなに見られたら何も買わないわけにはいかないじゃないか。
すこしの居心地の悪さと、緊張感。

商品をレジで差し出すと、お兄さんがこちらをちらりとも見ずに、ピッとやってくれる。表示された値段分の紙幣を差し出す。レジ袋はない。商品をつかんで、そのままカバンに入れる。

ここまで、私も彼も一言も発していない。
しかし、店を出る時、「アニョハセヨー(ありがとうございましたあー)」という聞き慣れた、気だるい挨拶を背後に聞く。

私は安堵する。日本と寸分変わらない店員のお兄さんに。非日常をもとめて旅に出るくせに、そういう些細な、いつもの日常みたいな出来事にほっとするのだ。

コンビニの店員は、無愛想でなくてはならない。

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