私は滅多に怒らないけれど、それでもやっぱり、たまには怒る。ふだん怒らないもんだから、一度沸点に達してしまうと、いつまでも根に持ってしまう。
怒り、悲しみ、寂しさ。そういうマイナスの感情が芽生えたとき、いつもやることがある。それは、「ああ、私はいま怒っているな」と認識することである。その怒りによってもたらされている、体の変化を意識する。
怒っている最中はお腹のあたりがもぞもぞする感じがするし、寂しいと感じているときにはもっと上の奥のほうが、きゅう、となっている。注意深く観察してみると、案外簡単に見つけられる。
これは、小池 龍之介さんの「考えない練習」を読んでから、実践していることだ。これが、かなり役に立っている。
2年くらい前、iPhoneをコンクリートの地面に落としてバリバリに割ってしまった。画面全体にヒビが入り、もう使える状態ではなかったので、すぐに街の電気屋さんに行った。
しかし、そこでの対応があまりにもひどく、私は怒った。長い時間待たされるし、質問してもまともな答えが返ってこない。携帯を買い替えるだけなのに、どうしてこんな思いをしなければならないのかと思った。
怒りながら、頭だけはだんだん冷静になってきて、ここから学べることは学んで、働くひとにシェアしようと思いついた。Facebookに書いたことがあるのだけど、ここにも書いておく。
- 不明なことを質問するときは、わかる人(同僚)に聞こう(わからない同士で話したらお客さんを待たせるだけ)
- 何回も同じことを聞かない(質問するときはまとめて聞く)
- 段取りよくして、席を離れる回数は少なくしよう
- 個人情報は置きっぱなしにしない(出したままどこかに行かないで)
- 「お待たせしました」の一言くらい言おう(フォローの言葉は大事)
- 金額が一番気になるところだからちゃんと説明しよう
- 最低限の知識はつけておこう(商品知識、必要)
- 教育は後でやろう(教えるのは大事、でも私終わるの待ってるよ)
これは携帯やさんでの学びだったけど、どこで働いていても大事にしたいことばかりだな、と思う。マイナスの感情に支配されると、いいことはなにもない。すこしでも楽に生きられるように、いろんなことを試していきたい。