私を変えたカンボジアの旅

2010年2月、私は初めての海外、カンボジアにいた。

初海外がカンボジアだと言うと、けっこう驚かれるのだが、学生のボランティアツアーなので、経験している人はたくたんいるように思う。

当時、私はとても焦っていた。ちょうどこれから大学3年生になろうとしているところ。すこしずつ「就活」という単語が聞こえるようになってきて、でも私にはやりたいことなんて分からなかった。(今でもよくわかっていないのだけど)あまり気が合わないような気がする友達と一緒にいるのも辛かったし、かといって学問にのめり込むでもなかった。つまり、全部中途半端だった。

そんな時にたまたま大学の門で配っていた、「地球の歩き方 ボランティアツアー」の冊子。それまで海外なんて全く興味がなかったし、行きたいとも思っていなかった。けれど、それに参加すれば必ず何かが変わるという予感がした。このまま楽しいこともなく、大学生活を終えるのは嫌だと思ったし、なにより人見知りで知らないひとと話すのが苦手な自分自身を変えるチャンスだと思った。

と、ここまで本当によくある話だと思う。学生の時に海外に行って、出会った人たちや見た風景によって人生変わりました、みたいな。よくある話だけど、やっぱり変わったのだ。世界中に見たことのない景色があるし、知らないことがたくさんある。それを知ることができた。

正直なところ、カンボジアの風景を、私はぼんやりとしか覚えていない。アジア独特のむわっとした空気に包まれていたのは覚えているけれど、ほぼバスでの移動だったので、自分の足で歩いていないのだ。だからまた、必ず行きたいと思っている。今度は自分の足でガシガシ歩いて、今の私に見える景色を見たい。カンボジアは私にとって特別な場所だ。